公益社団法人 計測自動制御学会 制御部門

非線形現象の特徴化に基づく制御理論調査研究会 第5回研究会

非線形現象の特徴化に基づく制御理論調査研究会では,下記の通り第5回研究会を開催します.本調査研究会の委員だけでなく,どなたでも事前の申し込みなくご参加いただけますので,興味をお持ちの方の積極的な参加をお待ちしております.

開催日時・場所

日時2018年8月31日(金) 11時00分〜17時00分
場所東京理科大学 神楽坂キャンパス 2号館2階 224教室
〒162-8601 東京都新宿区神楽坂1-3
キャンパスへのアクセス
キャンパス内マップ(リンク先地図内中央やや右側の緑色の建物です.)
参加費無料

プログラム

11:00〜12:10

星野 健郎(青山学院大学)

非線形システムの有限時間安定性と確率システムへの拡張(仮)

概要:本講演では,非線形動的システムの性質である有限時間安定性について考える.有限時間安定性は平衡点への有限時間での収束を伴う安定性であり,実用面からも外乱やモデル化誤差に対するロバスト性を有することが知られている.本講演では,はじめに連続時間確定システムの有限時間安定性に関する基礎的な結果を紹介し,続いて有限時間整定制御則の設計法やその基礎となる同次性と呼ばれる性質を紹介する.その後,確率微分方程式によって与えられる連続時間確率システムを対象として,講演者が取り組んでいる確率システムの有限時間安定性や有限時間整定の話題を解説する.さらに,有限時間安定性を扱う際に現れる滑らかでないシステムの取り扱いについても解説する.

13:30〜14:40

佐藤 康之(東京理科大学)

制御リアプノフ関数に基づいた非線形制御:バックステッピング法と逆最適制御則を中心に(仮)

概要(仮):制御リアプノフ関数(CLF)は非線形動的システムに対して定義されるエネルギー関数の一種である.システムのCLFが得られていれば,エネルギーを減少させるような状態フィードバック制御則を構成することで,目標平衡点の安定化が可能となる.本講演ではまず,1)非線形システムに対してCLFを設計するためのバックステッピング法と,2)得られたCLFを用いてロバストな制御系を構成するための逆最適制御則という二つの観点から,CLFに基づいた制御系設計の基礎的な結果を解説する.その後,これらの手法の拡張について,講演者らの最近の研究成果を紹介する.具体的には,滑らかでないCLFを設計するためのエタールバックステッピング法と,拘束条件を考慮可能な凸最適化に基づいた逆最適制御則について,時間の許す範囲で紹介する.

14:50〜15:50

中尾 裕也(東京工業大学)

非線形リズムの同期現象の縮約解析手法とその応用

概要:実世界には自律的に同じ運動を繰り返す様々なリズム現象があり,その多くは非線形な力学系のリミットサイクル振動としてモデル化される.非線形振動子の顕著な挙動は同期であり,周期外力への引き込み同期や振動子間の相互同期は様々な系において見られ,例えば生体の概日リズムや心臓の拍動のように重要な機能的意義を持つことがある.一般に非線形振動子は高次元の状態空間を持ち,解析解は得られないため,これを扱うための数理的手法として,系のダイナミクスを系統的に近似する縮約法が古くから開発されてきた.本講演では,特に振動の位相に着目する位相縮約法について概説し,その応用例を述べる.また,最近の発展として,ノイズによる振動子の同期,時空間パターンやネットワーク結合系の集団振動の縮約,位相・振幅縮約法とKoopman作用素の関係などに触れる.

16:00〜17:00

長谷川 幹雄(東京理科大学)

量子ニューラルネットワークによる高速最適化と無線ネットワークへの応用

概要:組合せ最適化問題の解を高速に探索するコヒーレントイジングマシンが実現されている.相互結合型ニューラルネットワークによる組合せ最適化アルゴリズムは,コヒーレントイジングマシン上で動作させることにより,非常に高速に解探索をすることが可能となる.本発表では,相互結合型ニューラルネットワークによる最適化手法を応用し,いくつかのベンチマーク問題,および無線通信システムにおける最適化問題に適用する方法を紹介する.また,コヒーレントイジングマシンに実装する際の課題を検討する.

問い合わせ先

本研究会に関するお問い合わせは下記までお願いいたします.

  tsubakino (at) nuae.nagoya-u.ac.jp ← (at) は @ に変更してください.