□ 開催趣旨
計測自動制御学会 制御部門 制御理論部会では,平成25年(2013年)から,大学や企業の若手研究者(大学においては,学生やポスドクの皆さん)を対象とした,合宿形式の講演会を行っています.今年度は4回目になります.シングルセッションの場で,若手研究者の皆さんが取り組まれている研究の紹介をして頂き,制御理論部会委員をはじめとするシニア研究者も交えて,さまざまな角度から,合宿形式を生かした徹底的な意見交換を行います.奮ってご参加下さいますようお願い申し上げます.
なお,本講演会では,論文集の発行は行いません.若手研究者の皆さんには,これまでに学会等で発表済みの研究成果を中心に,皆さんの研究内容を丁寧に紹介して頂くことを想定しています.
企画・主催:(公社)計測自動制御学会 制御部門 制御理論部会
当日の注意事項について
> | 本会は,若手研究者とシニア研究者が近い距離で議論を行うことを目指しています.そのため,当日は普段着でご発表ください. |
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> | 当日,参加費をお支払いただく際は,なるべくお釣りの出ないようご協力ください. |
□ 日時・場所
日時: | 2016年 9月 11日 (日) 13:00 〜 9月12日 (月) 15:20 |
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場所: | 邦和セミナープラザ |
〒455-0015 名古屋市港区港栄 1-8-23 | |
名古屋市営地下鉄 名港線 港区役所駅 から徒歩3分 (アクセス詳細) | |
tel: 052-654-3321 |
□ 参加登録
参加登録費・宿泊費・技術交流会費
参加登録費 | 宿泊費 | 技術交流会費 | 合計 | |
若手研究者(発表者) | 無料 | 10,584円 | 916円 | 11,500円 |
シニア研究者 | 8,000円 | 10,584円 | 1,416円 | 20,000円 |
宿泊費は,1日目夕食,2日目朝食・昼食を含みます.
若手研究者で発表されない方はシニア研究者と同額の参加費が必要となります.
当日,現金でお支払いください.
制御理論合宿は,その開催趣旨から宿泊が原則必須となっております.
申し込み方法
参加を希望される方は,下記の情報を添えて電子メールにて申し込みください.
(研究室毎にまとめてお申し込みいただけると助かります.)
若手研究者(発表者): | 氏名,所属,連絡先(メールアドレスおよび電話番号),発表題目(仮題可) |
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シニア研究者: | 氏名,所属,連絡先(メールアドレスおよび電話番号) |
参加申し込みの締め切りは 2016年7月25日(月)となっております.
規定の人数に達しましたので、申し込みは締め切りました.
多数のご応募、誠にありがとうございました.
申し込み先
gasshuku2016sice-ctrl.jp ← ■ は @ にご変更ください.
送信の際タイトルに「制御理論合宿参加申し込み」とご記載ください.
□ プログラム
こちらよりご確認ください.
発表時間は1人30分(質疑5分を含む)です.定時進行にご協力ください.
□ 特別講演
第1日目(9月11日)の夜に,次の通り特別講演を企画しています.
講師:井上 正樹 君(慶應義塾大学)
題目:大規模システムのための制御理論:モデル集合による記述から定量的な解析・設計まで
概要:大規模システムに対する制御理論のあり方について,講演者による最新の研究内容を中心にお話しする.近年の制御工学分野には,自然エネルギーの大量導入下での電力系統の設計という社会的課題から膨大な数の遺伝子や細胞のネットワークの解析といった科学的課題まで,大規模複雑系を解決できると多くの期待が寄せられている.扱いが難しいフィードバック系への知見や系統的な解析・設計法など,分野には多くの積み重ねがある.ただ,この中では大規模システムを想定したものは未だ充分であるとはいえない.詳細なモデルを構築し厳密に解析または最適に制御するという従来の考え方では限界があるためであろう.大規模システムを大自由度のモデルとして記述する限り,理論の展開や応用範囲も狭いものとなってしまう.本来,構成要素(サブシステム)の記述では,システム全体へ大きな影響を及ぼす本質部分さえ抽出できれば,その他の詳細なモデルは省くべきである.本講演では,サブシステムをモデル集合の元として記述することを提案する.モデル集合には消散性の特別なクラスを用いており,少数パラメータで特徴づけられる.このパラメータにより,特にシステムの安定性や他との接続可能性と定量的な外乱抑制性能など性質の一部を表現できる.そして,モデル集合に属するサブシステム二つからフィードバック系を構成する.このとき,系全体も同じモデル集合に属しており,性能パラメータの遷移のみでフィードバック接続を表現できることを示す.さらにサブシステムの接続規則をより一般のネットワーク接続に拡張し,同じように接続はパラメータ遷移で表現できること,そして,ある条件のもとでは接続の前後で外乱抑制性能が向上していることを示す.最後に,理論の展開として,次世代電力系統の設計方策を紹介する.
□ お問い合わせ
本企画に関するお問い合わせは,gasshuku2016sice-ctrl.jp まで(■ → @)お願い致します.
制御理論合宿担当:大石泰章(南山大学),椿野大輔(名古屋大学),細江陽平(京都大学)